[GⅠオークス=2022年5月22日(日曜)3歳、東京競馬場・芝2400メートル]

 まさかここまで伸びるとは…。2022年のJRA・平地GⅠで1番人気に支持された馬は先週時点で8連敗中。その内訳も〈0・1・1・6〉と連対率12・5%の低空飛行が続いている。果たして、今週はどんな結末が待ち受けているのか――。

 22日のGⅠは3歳牝馬たちによる女王決定戦・オークス(東京芝2400メートル)。1冠目の桜花賞は1着から10着までが0秒3差という史上まれに見る大混戦で終わっており、全馬初体験となる距離も踏まえると超難解なレースといえよう。

 その混戦模様の中で、前日1番人気(4・0倍)に支持されたのは2歳女王サークルオブライフ(国枝)。昨年の阪神JF勝利後は3→4着と連敗中も、前走の桜花賞では外枠から上がり最速(33秒3)の末脚で追い込んだ。結果的に不発に終わったものの、当日はインを通った馬が多数上位に来ており、展開と馬場傾向が向かなかったのも事実。今回は長距離輸送の必要がない東京が舞台となるだけに、2400メートルのガチンコ勝負なら巻き返しは必至だろう。

 一方で7番人気ながら桜の戴冠に輝いたのがスターズオンアース(高柳瑞)。好走を続けていながら勝ち切れないキャラもあり、1冠目では〝伏兵〟扱いだったが、大舞台で惜敗続きにピリオドを打った。初戦、2戦目がともに1800メートル戦だったように陣営は2歳時から長距離適性を見込んでいるだけに、800メートルの距離延長も大きな割り引き材料にはならないはず。今回はルメールへの乗り替わりと大外枠(8枠18番)克服がカギとなる。

 今年の桜花賞ジョッキー・川田が手綱を取るのは桜花賞当日の忘れな草賞で3馬身差の完勝を決めたアートハウス(中内田)。同レースの勝ち馬からはチョウカイキャロル(94年)、エリモエクセル(98年)、エリンコート(11年)、ミッキークイーン(15年)、ラヴズオンリーユー(19年)の5頭が〝樫の女王〟に輝いており、重賞初挑戦とはいえ軽視はできない。母パールコードは16年のフローラS(2着)で本番への優先出走権を得ながら出走できなかった経緯があるだけに、母の思いを背負ってのリベンジ走なるか、注目が集まる。

 桜花賞で1番人気10着のナミュール(高野)は2歳時に東京コース(赤松賞)でスターズオンアースを撃破しており、馬体が回復すれば反撃可能なポテンシャルを秘める。ハナ差で桜の女王を逃したウォーターナビレラ(武幸)も昨年の暮れから王道路線で差がない競馬を続けているだけに、チャンスは十分。ほかにもGⅢフラワーCの覇者スタニングローズ(高野)、GⅡフローラSを制したエリカヴィータ(国枝)と重賞制覇で勢いに乗るキングカメハメハ産駒2頭にも警戒が必要だろう。

 春の東京GⅠ5連戦で〝最大の難所〟と言っても過言ではないだけに、ここで名前が挙がらなかった馬も含め、しっかりと分析したうえで結論を出す必要がありそうだ。

著者:東スポ競馬編集部