セラフィックコール
母の父マンハッタンカフェも頼もしいセラフィックコール

 デビューから5戦5勝と負けなしのセラフィックコール。スタートに難はあるが、5戦すべてで最速の上がりをマークしたように末脚は強烈。直線の長い中京コースというのも有利だ。一気に相手は強くなるが、伸び盛りの3歳馬。底知れぬ魅力がある。

 父は現在3年連続中央ダートリーディングを獲得しているヘニーヒューズ。今年もペリエールがユニコーンSを、セキフウがエルムSを制し、首位を独走している。

 母シャンドランジュ(父マンハッタンカフェ)は3戦して未勝利。現2歳の産駒サンライズアース(父レイデオロ)は兄とは違い、芝2000メートルの新馬戦でデビュー勝ちを飾っている。

 祖母ハルーワソング(父ヌレイエフ)は米国産の不出走馬ながら、ラジオNIKKEI賞のフレールジャック、中日新聞杯、新潟記念のマーティンボロ(父はともにディープインパクト)を出している。またマキアヴェリアンの持ち込み馬として最初に産んだ牝駒ハルーワスウィートは繁殖として大成功。牝馬3冠はすべてジェンティルドンナの2着と涙をのんだが、4、5歳時にヴィクトリアマイルを連覇したヴィルシーナ、ジャパンCのシュヴァルグラン、秋華賞、ドバイターフのヴィブロスと3頭ものGⅠ馬を送り出した。

 セラフィックコールの母の父となるマンハッタンカフェは、母の父として一昨年の勝ち馬テーオーケインズ、交流GⅠ3勝のメイショウハリオを出しており、ダートの実績十分。これも心強い材料だ。

著者:東スポ競馬編集部