オブライエン厩舎の集団調教。オーギュストロダン(真ん中)、ルクセンブルク(左)
オブライエン厩舎の集団調教。オーギュストロダン(真ん中)、ルクセンブルク(左)

 GⅠドバイシーマクラシック(30日=メイダン芝2410メートル)のオーギュストロダン(牡4)を筆頭にドバイワールドカップデーに管理馬を多数出走させているエイダン・オブライエン調教師。連日、午前7時過ぎから始まる調教開始にはおなじみの集団調教で登場している。落ち着き払った様子で淡々と各馬がペースを刻む姿を見ていると、しつけが行き届いていて個々の能力の高さをうかがわせる。

 シーマクラシックに出走する大将格のオーギュストロダンはディープインパクト産駒。昨年のブリーダーズカップターフを制するなど、レーティング125と断然の存在だ。「(ブリーダーズカップターフ以来)休み明けになるが、3月上旬からアイルランドでムーアが乗って調教を行っており仕上がりはいい。輸送もたくさんの馬と来たのでまったく問題がなかった」とキース・マネジャーは約5か月ぶりの実戦でもノープロブレムを強調した。リバティアイランド、ジャスティンパレスをはじめとする日本馬の脅威となるのは間違いなさそうだ。

 同厩でGⅠドバイターフ(同芝1800メートル)に出走予定のルクセンブルク(牡5)も怖い1頭。「前走(ネオムターフカップ4着)は自分の形の競馬ができず集中力が切れた。あれが本来の実力ではない。ワンターン、左回りがいい馬で巻き返してくれるでしょう」と同マネジャーは強気だ。こちらはドウデュースの前に大きく立ちはだかるかもしれない。

著者:東スポ競馬編集部