NHKマイルカップ2024

[GⅠNHKマイルカップ=2024年5月5日(日曜)3歳、東京競馬場・芝1600メートル]

美浦トレセン

 無敗の2歳女王で、桜花賞で初めて2着に敗れたアスコリピチェーノ。鞍上には落馬負傷からの復帰戦となるルメールを迎え、注目度も高まる。デキについても黒岩調教師は「精神面が本当にすごい馬で、まだ若い牝馬なのに食欲も旺盛ですし、それでいて重苦しさもありません。いいデキで送り出せそうです」と死角はなさそうだ。

 ニュージーランドT2着からの臨戦となるボンドガールの手塚調教師は「調整もうまくできたのかなと思います。相手も強いのですが、そこに入っても十分やれるポテンシャルをデビュー戦の時から見せていたので、頑張ってほしいですね」。初GⅠ挑戦だが陣営には勝算があるようだ。

 府中マイル重賞のサウジアラビアRCを制したゴンバデカーブースは、4か月の休み明け。状態は気になるところだが、最終調整にもまたがった鞍上のモレイラは「仕上がりはいいと思います。ポテンシャルが高いのはわかっているし、これまでいい競馬ができているのでGⅠでも」と好感触。マジックマンの手腕でブランクの不安を一掃できるか。

栗東トレセン

マイルでは負けなしのジャンタルマンタル
マイルでは負けなしのジャンタルマンタル

 皐月賞ではよどみないペースの中、早めの競馬で3着と地力を見せたジャンタルマンタル。主戦の川田は適正距離について「僕は常々千六だと思っています」と断言。「強い馬はたくさん出てきていますので、その中でジャンタルが一番強いというところをお見せできれば」と自信を見せた。

 先週の天皇賞・春ではブローザホーンが2着とあと一歩のところまで迫った吉岡厩舎。今週は2頭出しでGⅠ初戴冠を狙う。ノーブルロジャーに騎乗するのは落馬負傷から今週、復帰する松山。「ご心配をおかけしましたが、万全の状態で挑めそうです」と自身のコンディションに100点をつけた松山。「とても乗りやすかったですし、動きに関しても人間のアクションにしっかり応えてくれました」と最終追い切りの好感触を伝えた。

 ディスペランツァは吉岡調教師が「レースを経験するたびに良くなっているなというのは感じるところなので、さらにパフォーマンスが上がる可能性はあると思います」と期待を寄せた。

 ファルコンS勝ち馬ダノンマッキンリーは「いつも通り順調にきている。乗り難しさがあるが、このままいい体調で送り出せれば」と藤原調教師。

 ジュニアカップを1分32秒5の好時計で勝っているキャプテンシー。前走のニュージーランドTは16着に大敗したが、「出遅れてしまって他馬とも接触。そこからはずっと力んだ走りに。力を全く出せなかった」と松永幹調教師。「スタートさえ決まれば先手を取ってもいいと考えています」と作戦を練っている。

著者:東スポ競馬編集部