フォーエバーヤング(中)は3着(提供=平松さとし)
フォーエバーヤング(中)は3着(提供=平松さとし)

 5日(現地時間4日)、米国のチャーチルダウンズ競馬場でGⅠケンタッキーダービー(ダート2000メートル)が行われ、日本から参戦したフォーエバーヤングは大接戦の末、3着に敗れた。

「周りにどんどん入られて少し後方からに」と坂井が振り返ったように道中は後方を追走。3角過ぎから徐々に仕掛けて動いていき、先頭に並びかけるような勢いで直線へ。シエラレオーネ(2着)とともに先にインから抜け出した勝ち馬を目がけてジワジワと脚を伸ばしたが、人馬とも土まみれになりながらの3頭の叩き合いではわずかにゴールで後れを取り、ハナ+ハナ差の3着で大金星を逃した。

 これまで一度もなかった日本馬の掲示板入りを果たし、見せ場十分の走りだったが、着差が着差だけに陣営は悔しさをあらわにした。「いい状態だったし、キックバックも問題なかったです。あそこまでいったら勝たなければいけなかった。悔しいのひと言です」と坂井が言えば、管理する矢作師も「ただひと言。悔しいです」と言葉を詰まらせた。それでも世界を相手に戦う矢作師は「馬は素晴らしかった。世界一の馬になれるように一緒に歩んでいきたい」と次なる戦いに向けて気合を入れていた。

著者:東スポ競馬編集部