オークス2024
[GⅠオークス=2024年5月19日(日曜)3歳オープン牝馬限定、東京競馬場・芝2400メートル]
今年のオークスを検討するうえで、誰しもが取捨を悩むであろう存在がタガノエルピーダではないか? 昨年暮れの朝日杯FSではジャンタルマンタルら強豪牡馬相手に堂々の3着。チューリップ賞で4着に終わったことで桜花賞出走の道は断たれたが、忘れな草賞を快勝して大舞台に戻ってきた。決戦を前に斉藤崇調教師(41=栗東)に感触を伺った。
――目標としていた大一番。勝てば19年ラヴズオンリーユー以来、史上6頭目の忘れな草賞勝ち馬による勝利となる
斉藤崇調教師 中間も順調にきましたし、馬の状態はいいですね。1週前追い切りの後から、急にカイバを食べるようになったんです。カイバが実になってきた感じがします。全体的にしっかりとした印象を受けますよ。追い切りの動きも、いつもの通り。いい状態でレースを迎えられると言えます。
――前走を危なげなく勝利。道中は先行する3頭から大きく離れる形だったが、最後はきっちりと抜け出してきた
斉藤崇 いい勝ち方でした。難しい競馬の形になりましたけど、川田さんがうまく対処をしてくれました。勝ち切れた事実が大きいですし、エルピーダにも自信がついたのではないかと思いますね。
――デビュー前から期待値の高かった馬だと思うが
斉藤崇 牧場にいたときから評判でしたので。強い追い切りを消化せずに新馬戦を勝ってくれたことで、先々が本当に楽しみになりましたね。ポテンシャルが高く、競馬も上手。これまで競馬で崩れたことがありませんし、一戦ごとに充実してきている感じがします。
――今回の鞍上はミルコ・デムーロ騎手(ラヴズオンリーユー&ユーバーレーベンでオークスV)になるが
斉藤崇 東京競馬場をよく分かっているジョッキーですし、馬のほうにもクセはありませんから。調教に騎乗した際に「乗りやすくて、いい馬だね」と感触も伝えてくれていますから。
――初の2400メートルとなる一戦。最後に抱負を
斉藤崇 距離が延びることに対しての不安はありません。枠順はずいぶん外(8枠17番)になりましたけど、どこでもいいと思っていたんです。スタートが速い馬ですので、心配はしていませんよ。桜花賞組は強いですが、楽しみがありそうです。
著者:東スポ競馬編集部