新人記者・栗栖歩乃花のトレセン日記

 19日のJpnⅠさきたま杯(浦和1400メートル)に出走するレモンポップ(牡6・田中博)の追い切りに乗るため13日、坂井瑠星騎手が美浦トレセンに駆けつけました。東京競馬場で見かけたときに王子様みたい!と思いずっと気になっていた方なので、いろいろ聞いてみました。

 まずは、〝相棒〟レモンポップについて。「好きなところは、走るのが速いところ。これくらい走る馬だと気が強かったり我が強かったりするんだけど、従順だし乗ってて不安がなく安心して乗れるんだよね」とは坂井騎手。長く乗っているから分かるレモンポップの性格を教えてくれました。それだけにとどまらず、「顔と名前がカワイイ!」と笑顔で付け足してくれました。レモンくんは強いけど、とってもかわいいお顔をしていて、みんなを虜(とりこ)にする理由が分かりました。私もすでにレモンくんにメロメロです。

昨年のチャンピオンズCを制した坂井騎手とレモンポップ
昨年のチャンピオンズCを制した坂井騎手とレモンポップ

 坂井騎手のことを調べてみると、競馬への思いが強いことが分かりました。子供の時から競馬が好きだったそうで、それがずっと変わらないのは改めてすごいことだなと。騎手を辞めたいと思ったことがあるかを尋ねてみると、開口一番「ないですね」と心強いお返事が。続けて、胸に秘める思いを明かしてくれました。

「つらいのはいつでもつらいですよ。勝てると思ってたのに勝てなかったときとか。情けないし、なんで(うまく)乗れないんだろうと思います。でも、それ以上に勝った時の喜びのほうが大きいですね。周りの人が喜んでいるところを見るとうれしいです」(坂井騎手)

 騎手としての苦しさ、それに打ち勝つためのモチベーションを教えてくれました。子供のころからの夢をかなえただけでなく、第一線で活躍している姿はとても輝いて見えます。

 そして、デビュー時からずっと変わらないことがあるそうです。それは向上心。「トップになるって気持ちは騎手になる前からずっと変わらない。そこだけは、誰にも負けないと思っています」。変わらない意志の強さを感じました。

競馬学校での知られざるエピソード

 最後に、好きな食べ物について聞いてみると「焼き肉! 最近よく食べます。特にユッケが好き」と断言。ジョッキーの方には、おなかを壊すのが嫌で生ものを食べない方もいると聞きますが「おなかを壊したことはないですね。体が丈夫なんですよ。両親に感謝です」とニコニコでした。海外でもおなかを壊したことがないそうで、嫌いな食べ物もなく何でも食べるそうです。

 それなら、馬のエサも食べたことがあるのか聞いてみると「あります。競馬学校でみんな食べたことあるんじゃないかな」と知られざるエピソードも教えてくれました。私も先週思い切って食べた馬のエサは、もうとっくに食べていたんですね!

 競馬初心者の私ですが、分かりやすく答えてくださった坂井騎手は競馬場で見かけた雰囲気のままで、まさに王子様のような方でした。レモンポップと走る来週のさきたま杯が楽しみです。

坂井に話を聞く栗栖記者(左)
坂井に話を聞く栗栖記者(左)

著者:栗栖 歩乃花