【激変必至!新世代ジョッキーズ】14勝でも自己採点は〝30点〟 ルーキー・吉村誠之助が描く理想像とは?
東スポ競馬8/1(木)11:45

下の名前で呼ばれるジョッキーは大成する。
千田調教師がジョッキー時代、そのような格言がトレセンにあったとつぶやいた。「ユタカ、典さん、幹夫。下の名前で呼ばれるってことは、それだけ親しみを込められているってこと。つまり人から愛されるようなジョッキーになれって意味だったんだと思いますよ。まあ、僕はずっと“千田”って呼ばれていたんだけどね」(笑い)
続けて「誠之助――吉村君は、その点お父さんも一流のジョッキー(兵庫県競馬・吉村智洋)だし、そういうところも分かっておられたんでしょう。もともとの人柄もあると思うけど、いい教育をされてきたんだなと接していて思いますね。清水(久詞)先生も愛のある厳しさを持った方。あの子は、誰にでもかわいがられるジョッキーになっていくと思いますよ」。
そんな千田師が管理する馬でも2勝を挙げている吉村は、デビューから約半年が過ぎた現在(7月31日終了時)JRA勝利数は14。この間の騎乗を振り返り、自身で点数を付けるとすると…。「30点です」と控えめな数字を口にした。その理由は、前半2か月でかなりもったいない競馬をしてしまったからだという。
「やはり学校生の頃とは違って、本物の競馬は迷っている時間がなくて、全てが一瞬一瞬で過ぎてしまう。そのあたりに難しさを感じていました」
そんな中でも「1日3勝した日(5月12日の京都)から少しだけだけど自分の中の何かがはまったというか、自信にはなった」。一方で「乗るごとに課題が出てくる。それをクリアして、乗せていただけている間に結果を出したいです」と静かな闘志を抱いている。
所属する清水久厩舎の馬に騎乗したのはJRAで72鞍。うち11鞍は減量の利かない特別戦。清水久調教師は「預かった責任がありますから。数乗るのはもちろんだけど、大きなレースでも勝負になる馬に乗って、勝つ感覚を経験するのがとても大事。それで結果を出せるようになれば、僕がサポートしなくても乗り鞍は集まってくる。サポートしてやれるうちに、誠之助自身が努力して自分なりの正解をつかみ取ってほしいですね」。
デビュー前の抱負は「馬の気持ちを大切にできるジョッキーになりたい」。そして現在は「ルメールさんみたいに、乗せていただける馬に合った乗り方ができるようになりたい。馬の良さを最大限に引き出せるようなジョッキーに」。騎手としての理想像が明確になった“せいのすけ”に今後も注目だ。
☆よしむら・せいのすけ 2006年1月4日生まれ、兵庫県出身、18歳。24年免許取得、清水久詞厩舎所属。今年3月デビューで先週までJRA通算14勝(特別1勝)。父の所属する兵庫県競馬・園田での騎乗も多く、すでに2桁勝利を挙げている。
著者:東スポ競馬編集部











