藤井勘一郎が富田暁を直撃 積極的に海外修行を続ける理由とは? 現在はあの日本人騎手と同居中!
東スポ競馬1/23(木)17:30
東スポ読者の皆さんこんにちは、藤井勘一郎です。今回は、海外への武者修行を積極的に行っている富田暁騎手(28=栗東・木原)にインタビューしました。彼は私が現役のときから〝競馬に対して真摯に向き合う人〟という印象がありましたが、2019年には豪州、そして今回は米国を拠点に日々戦っています。富田くんの挑戦についてお話をうかがいました。
積極的な〝武者修行〟富田暁騎手を直撃

――本日はお時間をいただきありがとうございます! 昨年11月に米国に向けて出発して2か月半、現地でのジョッキー生活はどのようにお過ごしですか。
富田 サンタアニタパーク競馬場(カリフォルニア州)をメインに調教に乗っています。ここには大小合わせて100近い厩舎があって、活気がありますね。火曜日は競馬場の調教が休みなので、デルマーの近くにあるサンルイレイという牧場でも調教に乗っています。ここは広いコースで追い切りもできる環境が整っているんです。こちらに来てからは、ほとんど休みなく馬に乗っています。
――頑張って調教に乗っていることが認められ、レースにも騎乗したそうですね。
富田 ロスアラミトス競馬場で2回、デルマー競馬場で1回乗りました。こちらでは朝、ジョッキーエージェントと一緒に乗り鞍を集めています。西海岸は武豊さんも長期で滞在された場所ですが、ジョッキーのレベルが高いのでレースに乗ることも簡単ではありません。
――日本と米国の競馬はだいぶ異なると聞きますが、実際にレースに乗って感じることは。
富田 米国ではポニーが馬をリードしてくれたり、ゲートボーイがつく文化がありますが、日本では返し馬やゲート内など、すべてジョッキーが馬をコントロールします。やっぱり僕は日本で長く乗っているので、自分でコントロールするほうがしっくりくる部分は多いですね。そういう意味で、日本のジョッキーの技術は高いと感じる部分もあります。
――米国に行きたいと思ったきっかけは何だったんですか?
富田 ずっと来てみたくて、実は2019年にもビザの手配していたのですが…。そのときは取れずに豪州へ遠征しましたが、もちろん海外で長期間にわたって騎乗したことは大きな財産となりましたね。その後も、どうしても米国の競馬に挑戦したい気持ちがあって、武英智先生の紹介で、沼本さんという米国在住の方にビザ取得をサポートしてもらいました。
――武英智先生は富田くんに米国でいろんな経験をしてほしいとエールを送っていました。ところで、そちらではどんなジョッキーと一緒に競馬をしていますか。
富田 サンタアニタパーク競馬場をベースにしているイタリア人のフランキー・デットーリ騎手、アントニオ・フレス騎手とウンベルト・リスポリ騎手は、僕が目標にしているジョッキーです。特にデットーリ騎手は、憧れの存在でレジェンドですね。彼が放つオーラは本当にすごいですよ。リスポリ騎手は短期免許で来日した経験があり、キンシャサノキセキで高松宮記念を勝っています。朝は向こうから日本語で「オハヨウ」とあいさつしてくれるんですよ(笑)
今後の目標は?

――実際に憧れの存在と同じ舞台で戦うのは特別な気持ちでしょうね。私もデットーリ騎手のオーラは強く感じました。普段の生活についてはどうですか。カナダで21〜23年にリーディングを獲得した木村和士騎手と一緒に住んでいるとか。
富田 和士とは一緒に生活しています。彼は米国でGⅠを勝っていますし、騎乗鞍数も多くて尊敬できるジョッキーの一人です。日本人だけど、中身はもうアメリカ人みたいです(笑)。鮫島克駿君は日本でもずっと仲良くしているのですが、年末の競馬開催がない期間にはるばる会いに来てくれました。
――今、ロサンゼルスでは山火事の影響で大変というニュースを見ました(インタビューは1月14日)。
富田 皆さんもメディアを通してごらんになられたと思います。実は僕は騎手免許更新のために1週間帰国していたので見ていないのですが、火災現場は競馬場からたった7キロほどの距離で煙も届いているようです。現在、競馬開催は延期されています(その後16日に再開)。家をなくされて大変な思いをされている方の話も耳にしますので、本当に心配です。
――最後に、これからの目標について教えてください。
富田 まず米国でしっかりと結果を出して、成長できたと胸を張って日本に帰りたいです。師匠の木原先生は前回の豪州に続き米国にも快く送り出していただきました。先生の定年(今年の3月4日)最後の年にもかかわらず「やりたいようにやってきなさい」と言ってくださった言葉を胸に、全力で頑張りたいと思います!
――自分でどんどん道を切り開いていく姿勢が素晴らしいですね。今日は貴重なお話をありがとうございました。米国でのさらなる活躍、楽しみにしています!
富田 こちらこそ、ありがとうございました! これからも応援よろしくお願いします!
著者:東スポ競馬編集部










