【宝塚記念レース回顧】メイショウタバルのラップで見えた武豊の〝真骨頂〟 負けてなお強しベラジオオペラ

東スポ競馬6/16(月)11:32

宝塚記念2025

[GⅠ宝塚記念=2025年6月15日(日曜)3歳上、阪神競馬場、芝内2200メートル]

【松浪大樹&山河浩 私たちはこう見た】

 松浪 決して負け惜しみではなく、GⅠは馬券でやられても〝納得がいくレース〟であってほしいもの。おそらく今年の宝塚記念は観戦したすべての人が満足したレースなんじゃないかな。

 山河 ということは、印通りにヨーホーレイクから買って外れたんですね。自分はリビアングラスからの穴狙いは不発でしたが、不思議とすがすがしい気分なんですよ。

 松浪 石橋調教師のGⅠ初勝利が地元関西の阪神競馬場のグランプリ。しかも、縁のあるユタカさんが鞍上で、メイショウさんの勝負服なんだから。競馬サークルに身を置くものとしては本当に喜ばしい大団円だった。

 山河 メイショウサムソンは2007年の宝塚記念を石橋守騎手で2着。武豊騎手に鞍上をスイッチした次走の天皇賞・秋を勝利なんてこともありました。もちろん、メイショウタバルの実力を認めているからこそ、見ている方としても感動を共有できたといえるでしょうね。

 松浪 何より締まったレースになった、というより名手が持ち込んだことが大きいな。最も遅いラップが最後の12秒5。前半5ハロンが59秒1で、残り1000メートルからは11秒台のラップが4回続いた。タフな馬場状態を考慮すると、厳しい流れを自らつくって最後も突き放したんだから、本当に強い競馬だった。

名手の絶妙な騎乗が光った
名手の絶妙な騎乗が光った

 山河 まさに〝肉を切らせて骨を断つ〟というパターンですね。仮に超スローのタメ逃げで勝った場合は、相当に心象は違うと思います。ただ、これまではマイペースに落とし込もうにもコントロールが利かないことも少なくなかった。

 松浪 前走のドバイターフも折り合っていたし、鞍上と手が合うことは確か。陣営も調教から細心の注意を払っていたし、何より馬自身の精神面も成長してきたことは間違いない。

 山河 ベラジオオペラは人気を背負っていたこともあり、自分から鈴をつけにいきました。損な役割を引き受けた中での2着確保は褒めていい内容だと思います。

 松浪 本当、大したもんだよ。ベストとはいえない2200メートルで上がりがかかるタフな展開、かつ苦手な暑さとも戦いながら、ファン投票1位馬としての責任は果たした。他の先行勢とは地力の違いを見せつけた形だった。

 山河 今年から宝塚記念の日程が2週間、前倒しされました。上位2頭の前走はともに4月上旬。一方、中5週に短縮された天皇賞・春組は日程的に厳しくなるとみていました。実際に1、2着馬はここを回避ですから。ただ、3着にはジャスティンパレスが見事に巻き返してきました。

 松浪 注目していたポイントが、新コンビのディー騎手がどう組み立てるか?だった。道中から丁寧に乗っていたし、エンジンを噴かすタイミングもドンピシャ。個人的にもデキは悪くないとみていたし、まだ終わっていないことを証明する好走だった。

 山河 馬場、展開を含めてタフなレースになっただけに、スタミナがある組が台頭した印象です。4着ショウナンラプンタ、5着チャックネイトもそう。裏を返せばスピードタイプの典型的な中距離馬には苦しいレースになりました。菊花賞を勝っているドゥレッツァも、本質的には京都や東京の決め手勝負が向くタイプです。

 松浪 ロードデルレイもヨーホーレイクも、今日の馬場では力負けかな。レガレイラも早めに動いただけに、今回の結果は仕方がないだろう。

著者:東スポ競馬編集部

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