大和市議会議員の小田博士氏(48)が19日、市議会で本紙の取材に応じ、任期満了に伴い4月16日告示、23日投開票で行われる大和市長選挙に無所属で出馬する意向を明らかにした。26日に市内で会見を開き正式表明する。市長選への出馬表明は古谷田力市議に続き2人目=1月25日起稿。

「1月に決意」

小田氏は昨年12月、自民党関係者から打診を受けたといい、「自分には荷が重いとも思ったが『都市経営』はやりがいがある。人生は一度切り。チャンスがあるならば」と1月に入って市長選への立候補を決意した。小田氏は市長選を通じて「大和の新しい時代を築くために、世代交代を勝ち取りたい」との考えを示した。

政策面では、大木哲市長が進めてきた「健康都市やまと」を引き継ぐ意向。また「少子化対策」や「教育」「子育て支援」などを挙げ、不妊治療・不育症治療の助成拡充、現状「第3子以上」となっている学校給食費の助成を「第2子以上にしたい」と述べた。

「長くて3期」

小田氏は「多選」が争点の一つとなった前回の市長選に言及し「多選は良くないが、法律でしばるのはどうかと思う」とコメント。「2期8年をかけて形にできない政策は、それ以上の時間をかけても形にできない」と持論を述べた上で「原則2期、長くても3期」との見通しを示した。その上で「大和市ハラスメント防止条例」については「リーダーとして指導力を発揮しながら、風通しの良い市役所を目指したい」と話した。

小田氏は福田在住。1975年、大和市生まれ。上智大学経済学部卒。早稲田大学大学院政治学研究科修了。産経新聞の記者を経て15年、自民党公認で大和市議会議員に初当選し、現在2期目。文教市民経済常任委員長を務めている。今後は、告示日まで市議を続けるという。

市長選を巡っては、4期目の現職大木市長は進退を明らかにしていない。昨年10月の古谷田氏に続いて、小田氏が2人目の出馬表明となった。

大和市の2022年12月1日時点の有権者数は、男性10万959人、女性10万1521人の合計20万2480人。