奉仕団体「三浦ロータリークラブ」(奥山浩司会長)が60周年の節目を迎えた。それを記念し、3月に元内閣総理大臣・小泉純一郎氏を招いた講演会が開かれるほか、6月には盛大な式典も予定されている。1月26日に開かれた夜間例会に記者が潜入し、例年よりも慌ただしい日々を送る会員たちに、事業内容や内に秘めた想いなどを聞いた。
半年間で会員11人増
例会では、中山カッター興業の中山勇気さんが、新入会員として認証を受けていた。聞けば、昨年6月に29人だった会員は現在40人にまで増えたそうで、23年ぶりの数だという。著しい会員増に貢献しているのが、二塚雅則さん。会員増強委員長を務めている。「世のため人のために尽くすことが好き」で、三浦青年会議所や三浦商工会議所青年部などで活動したが、「年齢もあり、皆と仲良くなっても卒業せざるを得なかった」と振り返り、昨年1月にずっと籍を置ける現クラブに入会。会員増はこれまで築いてきた人脈の賜物だ。「マンパワーを発揮し、新事業にも挑戦したい」と展望を語った。
吹奏楽部の楽器購入支援
翌日、奥山会長と阿部一也副会長が、三浦市教育委員会を訪れ、クラブで購入した「港音楽祭」のチケット50枚(10万円分)を及川圭介教育長に届けた。小中学生ら来場希望者に配布されるという。市立中学吹奏楽部の楽器購入資金を支援する朝本千可さんの活動に胸打たれた奥山会長。「6月に行う記念式典にも朝本さんや部員たちに出てほしい」とオファーし、朝本さんも「音楽は聴いてもらって始めて成立する。ぜひ出演したい」と快く承諾した。
交通標語看板を刷新
1月30日には、三崎街道・下宮田付近にある交通標語看板をリニューアル。半世紀ほど前にクラブ会員が設置したものだが、老朽化していたという。真新しい文字で「ようこそ三浦へゆっくり走ろうこの街を」と大書されている。
三崎で多世代集う食堂
昨年10月に南下浦市民センターで初めて行われ、好評のうちに幕を閉じた「みんなの食堂」。その第2弾が2月18日〜3月11日の土曜、東岡区民会館(城山町1の12)で開かれる。午後5時から7時。50食限定で、中学生までは無料、大人は300円でカレーライスを食べられる。
その他の事業も目白押しで、三浦を影で支える会員たち。強い絆で結ばれた奉仕の輪がどう広がっていくのか、今後も注目していきたい。