松田町内の西平畑公園近くにあるコキアの里で、一面に広がるネモフィラが見頃を迎えている。2019年にオープンした同園。秋はコキアの赤、春はネモフィラの青一色に染まり、人気スポットとして定着している。

コキアの里は「町の新たな名所にしよう」と、町内で飲食店を経営する飯田勝宏さん(78)が開園。初年はコキアだけだったが「春にも何かできれば」と、地元の造園業者を介して入手した種をもとに、20年からネモフィラの植栽も始めた。季節の花々で彩られる国営ひたち海浜公園(茨城県)をモデルにしており、飯田さんは「度々訪れ、育て方の助言をもらった」と振り返る。

以後、ネモフィラを楽しもうと土日を中心に町内外から来場者が増え、昨年春の来園者数は約1万人に上ったという。

昨年末には地域の有志との協力で約1700平方メートルの畑に約4000株を植栽。「より多くの人に足を運んでもらいたい」と、初めて白と紫のネモフィラも取り入れ、園内中央にハート型に植えるなど趣向を凝らした。

また2月初旬にはヒマワリ約2000株も植栽。飯田さんは「4月中旬にはネモフィラの青と、満開のヒマワリの黄色のコントラストが楽しめます」と話している。

開園は5月7日(日)まで。コキアの里は西平畑公園駐車場から徒歩15分。同駐車場は午前9時から午後5時まで、平日無料、土日祝500円。通常月、火曜は利用不可だが、コキアの里開園中は開ける予定。