伊勢原市は、日本発条株式会社から寄せられた「企業版ふるさと納税」の寄付金を活用して、市総合運動公園体育館エントランスホールに授乳室1台を設置した。4月28日に同体育館で感謝状の贈呈式が行われた=写真。
この日は高山松太郎市長をはじめ、日本発条(株)から堀江雅之産機生産本部長、二神正浩管理部長が出席。高山市長から感謝状が贈られた。
昨年3月にも同様の寄付をした同社。市は同年7月に、寄付金を活用し、市役所本庁舎の総合案内横に授乳室を設置している。
今回設置された授乳室は、広さ約1畳分。抗ウイルスなどの加工が施されており、サーキュレーターが備わったもので、授乳やおむつ替え、着替えなどに利用することができる。
市の担当者によると、昨年設置された市役所の授乳室は、10カ月でのべ250人が利用しているという。
高山市長は「(運動公園など)子どもたちの施設を整えた中で、少子化に歯止めがかかるよう今後も努力していく。引き続き協力していただければ」とあいさつした。
伊勢原市内に関連会社が4社あり、約600人(正社員)が市内に通勤しているという同社。堀江本部長は「日頃お世話になっている伊勢原市のためになればと寄付した。子育て世代に授乳室が活用されているのは嬉しい事。今後も地域とともに発展していければ」と話した。