岡沢町の三ッ沢歩道橋について横浜市は「株式会社ホンダカーズ横浜」とネーミングライツ契約を締結し、5月1日に歩道橋上に愛称が標示された。愛称は「HondaCars横浜三ッ沢歩道橋」に決まり主桁8面、高欄4カ所に標示。契約期間は2028年3月末までで命名権料は月額2万5千円。事業収入は道路の維持管理費として活用される。同社は今回、ネーミングライツ契約を結んだ歩道橋の隣接地に三ツ沢店を営業している。

公設のスポーツ・文化施設などに企業名やブランド名を愛称として冠することができるネーミングライツ制度。03年に東京都調布市の競技場が国内では初めてこの仕組みを使い「味の素スタジアム」となって以来、新たな自主財源確保の手法として制度を導入する自治体が増えている。

当初はスポーツ施設や文化施設などで活用されることが多かったが、近年ではその幅が拡大。橋や道路、歩道橋などにもパートナーを募集し愛称が付けられるケースも増えてきた。横浜市では、施設の維持管理の財源の確保と民間企業などへの社会貢献の場を提供する目的で事業を展開。日産スタジアムをはじめ、14の施設などでネーミングライツを導入している。

歩道橋については18年4月にJR横浜駅西口のそばにある鶴屋町歩道橋の命名権を鶴見区内の産婦人科医院が取得。これが市内では初の事例となり、三ッ沢歩道橋を含め現在、7カ所の歩道橋に愛称が付いている。