6月1日は太公望が待ち侘びる「アユ釣り解禁日」。これを前に、多摩川で5月22日、川崎河川漁業協同組合高津地区(竹仲密昭地区長)による恒例の試し釣りが行われた。

アユの生育状況を確認するために行われたこの日の「試し釣り」には、高津地区に所属する4人の組合員が参加。東名高速道路下から新二子橋までの複数地点で、午前9時から約3時間かけて竿をふるった。

気温28度、水温24度の晴天下で実施された今年の試し釣りでは、特に宇奈根地区での釣果が良好で、二子橋上流付近での釣果はいま一つといった様子。18センチサイズ(約50グラム)のアユが最も多く釣り上げられており、これには関係者も「生育状況はまずまず、といったところ」と満足げな表情。高津地区としての釣果は64匹で、数の面でも例年との比較で「まずまず」だという。

「コロガシ釣法」が主流

この日の釣果は間近に迫った解禁日に向け順調な状況を物語っており、竹仲地区長は「解禁日以降、秋にかけて釣果がピークを迎えるのでぜひ多摩川のアユ釣りを楽しんでもらえれば」と話している。なお多摩川でのアユ釣りは「コロガシ」という釣り方が主流。漁業券は市内の釣具店等で購入できる。