県立山北高校の男子バレーボール部(顧問/藤田浩史教諭)が5月13・14日にトッケイセキュリティ平塚総合体育館ほかで開かれた関東高等学校バレーボール大会神奈川県予選会でベスト8入りを果たし、2年ぶり4回目の関東大会出場を決めた。

県予選には、県内6地区の予選を勝ち抜いた61チームが出場。上位8校に与えられる関東大会の出場権を争った。山北高校は初戦の津久井浜高をストレートで下すと勢いに乗り、続く二宮高、相模原弥栄高も退けてベスト8入りを決めた。準々決勝は強豪・市立橘高を前に敗れたものの、藤田教諭は「1回、1回点数を気にするのではなく『目の前のことを全力でやろう』と言い続けてきた。この2日間はみんなの気持ちと体がマッチして、今の力は最大限発揮できた」と振り返る。

合った戦術磨く

例年「まずは関東」を目標に掲げる山北高校だが、練習環境や選手層に恵まれているわけではない。体育館は、他部活との兼ね合いで使える時間も限られ、下校時間も決まっている。コートではゲーム、外では基礎体力トレーニングなど、時間を有効に使い強化に取り組んでいる。

今年のチームは、リベロやピンチサーバーまで含めた総合力で勝負する。経験者揃いではないため、チームに合わせた戦術を磨き、相手の意表をつくクイック攻撃は武器の一つ。高校からバレーボールを始めた歴1年の選手らも中心選手として活躍するなど、のびのび楽しく練習に励む。藤田教諭は「選手の成長には驚くばかり。関東大会は難しい組み合わだが、みんなで頑張ってきます」と話している。

関東大会は1都7県から50チームが出場。6月3日から千葉県で開かれる。山北高校は6月3日(土)の第1試合で、東京都代表の東海大菅生高校と対戦する。