専門的な知識や経験を

教員の負担軽減などを目的に、部活動を地域に移行する取り組みが全国的に進められる中、相模原市内でも中学生を対象としたバレーボールチームが発足した。

「(所属する学校にバレーボール部がないと)バレーボールを始めたくても、どこに行けばよいのかわからないという問題があることに気づいた」と話すのは、市内の中学生を対象としたバレーボールチーム「グランジェッツ相模原」のコーチを務める竹内徳彦さん。近隣の高校で開催されたバレーボール教室に参加した際に、「大会に出たくても出られない生徒がいる」と知ったことがチームを立ち上げるきっかけになったと振り返る。

現在はチームでの大会出場を目指すほか、部活動に励む選手のサポートも行っているという。練習は不定期だが、基本的に平日3日と週末、市内の高校の体育館を借りて実施している。

同チームに所属する1年生の男子生徒は「とにかくバレーボールが大好きで毎日練習を続け、上手くなりたい一心で入会を決意した」と話す。

竹内さんは部活動の地域移行について、「大会運営などの責任者がいない。誰が中心となり、進めていくか」と課題を挙げる。クラブチームの特徴については「監督(コーチ)と選手という関係性で、専門的な知識や経験を学ぶことができる。また練習時間に限りがないこと」とした。