新吉田第二小学校で5月25日、5年生を対象に、生き物や学芸員について学ぶ授業が実施された。同校では「子どもに本物の体験を」とし、全学年それぞれに応じた学習をしている。

講師を務めたのは、観音崎自然博物館(横須賀市)の学芸員である佐野真吾さん。博物館や学芸員の説明、自身の活動などを、スライドを使いながら児童に伝えた。開始前から授業を楽しみにしていた児童ら。学芸員は何をするのかという質問を投げかけると、「教える」「世話をする」など、元気よく答えた。

「観音崎では台風などの影響で、神奈川県では絶滅危惧種とされている生き物が現れる」と聞いた児童らは、驚きの声を上げた。生き物の収集や研究などで、国内外に行く佐野さん。特殊地下壕でさまざまな生き物を発見したことを写真を見せながら話すと、児童たちは興味深そうに聞いていた。授業の終わりには、校内のビオトープで実際に生き物を採取した。

児童の中には「虫が苦手だったけど少し好きになった」と話す姿も。

佐野さんは、「子どもたちの反応が良くて嬉しかった。生き物を好きになってもらえれば」と話した。