厚生労働省は先月、「令和2年度市区町村別生命表」を発表。麻生区の平均寿命が男女ともに全国最長であることが分かった。

同結果は男女別に各年齢の人口と死亡数を基にして計算された死亡率、平均余命などを用い、平均寿命をあらわしたもの。令和2年度は1887市区町村を対象に調査を行った。男性の全国平均寿命の分布は81〜81・5歳未満、女性は、87〜87・5歳未満が最も多く、中原区は男性が82・2歳、女性が88歳と、全国の平均寿命を上回る結果となった。

麻生区が1位になった要因として同区の担当者は、1日15分程度の散歩や定期健診の受診率が高いことなど、区民の健康意識の高さの結果ではないかと分析。全国平均を上回る結果だった中原区の担当者は「全世代が住みやすく住民同士のつながりづくりを積極的に行い、活気のある街にし続けたい」と話した。

市内では川崎区が最も短く、男性78・8歳、女性87歳だった。全国では、大阪市西成区が男性73・2歳、女性84・9歳と、男女とも最も短い結果だった。