台風2号の接近に伴い、6月2日から3日にかけて各地で大雨や強風による被害が発生した。多摩区三田にある五反田神社では2日、境内の桜が強風で根元から折れて周りのフェンスをなぎ倒し、多摩警察署員が応急処置に追われた。

神社を運営管理する奉賛会の磯野清会長は同署からの連絡を受けて扇睦会の渡辺文寛会長らと現場へ駆け付け、作業を見守った。磯野会長は「幸いにも木の枝が引っ掛かり崖下に落ちなかったので、下の道路を通行する人に被害がなくて良かった。フェンスも早急に修復したい」と神妙な面持ちで語った。倒木は3日に撤去が完了。神木のため神酒で清めた上、細かく切って、正月に焼いて供養するという。

このほか、午後2時頃に、鹿島田菅線の宿河原2丁目付近で歩道の街路樹が倒れ、片側1車線を両車線ともふさいだ。また、東生田2丁目付近ではがけ崩れがあった。