座間市在住の岩城紅(くれな)さん(自修館中等教育学校4年)がこのほど、日本青年会会議所(JCI)の「JAPANグルーバルユース国連大使」に選ばれ、5月30日に座間市役所で佐藤弥斗市長に大使選出の報告と今後展開する活動の協力を求めた。

グルーバルユース国連大使は、JCIが2011年から行っている青少年育成プロジェクト。世界平和に向けてSDGsなどを学び、自発的に行動できる人材育成を目的としている。

中学1年生から高校2年生を対象に全国から候補者を募り、課題作文と英語によるスピーチ審査で20人が選抜された。応募総数は非公表。

岩城さんは学校で国際ボランティア同好会に所属しており、先輩がユース国連大使に挑戦する姿を見て応募を決め、座間青年会議所(井上隼人理事長)の推薦を得た。

同好会では手作りの布ナプキンをカンボジアに送ったり、発展途上国を支援するフェアトレードについて理解を深め、課題作文には同国の地雷源をコットン畑に変える取り組みをまとめた。

今後は東京や広島、カンボジアでの研修に参加し、世界が抱える課題や問題について学び、座間市内で世界平和の実現に向けた啓発活動も予定している。

市役所で岩城さんは「さまざなことに挑戦して成長につなげたい。自分が関心を持っているフェアトレードの意義を広めたい」と抱負を述べ、地域で行う啓発活動に向け、用意した企画書を佐藤市長に手渡して協力を求めた。

啓発活動後は国連大使20人から5人を選抜し、ニューヨークにある国連本部での研修も予定されており、岩城さんは「やるからには、国連本部での研修をめざして取り組みたい」と意気込みを話した。