箱根町は6月2日、2022年の入込観光客数が前年比128・6%の1736万人となり、前年を大幅に上回ったと発表した。新型コロナの感染状況が落ち着き、旅行需要喚起策が実施されたほか、水際対策の緩和により外国人観光客の回復が顕著だった。

入込観光客数が増加した主な理由として箱根町は、新型コロナウイルス感染症に係る行動制限のない状況が継続したこと、旅行需要の喚起がなされたこと、外国人観光客に対する水際対策が緩和されたことを挙げた。

2022年の1月から3月までまん延防止等重点措置の適用による行動制限があったが、「かながわ旅割」や「全国旅行支援」などの需要喚起策によって徐々に回復。最大入込となったのは仙石原すすき草原や紅葉が見頃になった11月で、全国旅行支援やインバウンドの回復により205万人を超えた。

宿泊客が回復

宿泊客は、前年比135・8%の345万人となり、全体的に前年より増加している。特に外国人観光客は、前年比1031・9%の約4万2000人となり、水際対策が大幅に緩和された10月以降顕著に回復した。日帰り客についても、ゴールデンウィークや8月の夏休み期間中に行動制限がなく、外出需要が回復。宿泊客同様に前年を上回った。

箱根町は「当町にとって閑散期になる12月も全国旅行支援やインバウンドの回復により好調を維持できた」としている。