走ってタスキをつなぎ認知症を啓発するイベント「RUN伴(らんとも)+さがみはら2023」が9月23日(土・祝)、市内各所をコースに開かれる。コロナ禍では開催を制限していたため、通常開催は4年ぶり。主催するのは市内の福祉施設の関係者や賛同者らで構成する同実行委員会。
「RUN伴」は、認知症の人と接点がない地域住民や企業、商店などが認知症の当事者やその家族、医療・福祉関係者などと一緒にタスキをつなぎながら走るイベント。まちづくり活動の一環として広がり、全国的に広がっている。相模原市内では2014年に淵野辺を中心に初開催され、年々コースを伸ばしながら、周知されてきた。
173人タスキつなぐ
今回は市内各地の福祉施設などを中継地とする4コース(中央区1、緑区1、南区2)を設定。認知症の当事者や施設の職員、活動に賛同する有志ら総勢173人のランナーが総距離約77キロメートルをタスキでつなぎ、ゴールの県立相模原公園(南区下溝)をめざす(午前9時頃から)。
ゴールフェスも
ゴールの同公園では子どもから大人まで誰でも楽しめるイベント「ゴールフェス」を午前10時から午後4時まで開く(ゴールイベントは午後3時〜)。ノジマステラ神奈川相模原の選手・スタッフによるサッカー教室(芝生広場で午後2時〜3時/参加費無料/園児〜中学生対象)があり、相模原市出身の元プロサッカー選手、波立紀夫さんも参加する。
そのほか、会場では市消防局による消防車の展示や相模原南警察署による白バイ・ミニパトカーの展示、高齢者の疑似体験ができる福祉ブース、キッチンカーなどがある。またステージでは歌やダンス、オーケストラの演奏もある。
同実行委員会によると、ランナーのほか、中継地点の福祉施設利用者やゴールイベントの参加者を含めると1000人以上の規模のイベントになると見込んでいる。
大島利通実行委員長は「2020年も開催する予定だったが開催できなかった。コロナ禍も我々には今何が出来るのかを考え、アートや動画を使った活動を行なってきた。今回の開催は非常に感慨深い。ぜひたくさんの人に足を足を運んでほしい」と多くの人の賛同を呼びかけている。