県教育委員会による第52回「文化財保護ポスター」で、荻野中1年の高橋桃也さんの作品が、「わたしたちの文化財」部門の最優秀賞に選ばれた。

作品のモチーフは地元の相模里神楽で、激しい舞と衣裳の細かな柄が凝縮するように描きこまれている。高橋さんは小学生の頃に絵画教室に通って腕を磨き、現在は陸上部で汗を流す毎日。あつぎ郷土博物館で実際の里神楽の舞いを観て目に焼き付け、同神楽の「天狐」の写真も資料に描いた。ふんわりとした白い毛を表現するため、白に黄色を足して立体感を出したほか、衣裳も柄を表現しながら立体感を出すことに苦心したという。作品は12月24日(日)まで、葉山町の県立近代美術館・葉山館のエントランスホールで展示されている。

このポスター企画では52作品が入賞作品に選ばれた。同部門では睦合中3年の柏木琴音さんが描いた帝釈天(京都の東寺)が優秀賞に、「世界遺産登録をめざす鎌倉」部門では藤塚中1年の細山夏希さんが描いた鶴岡八幡宮・鎌倉大仏が同じく優秀賞に選ばれている。