プロ野球選手を輩出するなど強豪として知られる少年野球チーム「鷺沼ヤングホークス」が今年創立40周年を迎えた。1月27日には、国学院大たまプラーザキャンパス内のレストランで記念式典を開いた。初代監督をはじめ、現役生やOBなど関係者150人が一堂に会し、世代を超えて節目を祝った。

同チームは1984年に設立。現在は「完全燃焼!堅守強攻!」をスローガンとし、鷺沼小学校を拠点に38人が所属する。東京ヤクルトスワローズなどで活躍した高井雄平さんなどを輩出したほか、神奈川県大会でも準優勝に輝くなど区内の強豪チームとして知られる。

会場に掲げられたメッセージボードには、「夢に向かって頑張れ」という高井さんからのコメントも寄せられた。当時の写真がスライド上映されると、参加者は思い出話に花を咲かせていた。

初代監督を務めた村上勝敏さん(84)は「負けてばかりのヒヨコのようなチームだったので、期待を込めてヤングホークスと名付けた」と40年前を振り返り、飛躍を遂げた現在のチームに対して「感無量」と喜ぶ。最古参として会場に駆け付けた卒業生の佐藤洋平さん(46)は「数年経ってやっとチームになった。弱い時代を知っているだけに、後輩たちの活躍はうれしい」と語る。

同チームの特徴は地域密着だ。鷺沼子ども会付属の野球チームとして、地域清掃や餅つき大会などの子ども会行事にも参加している。鷺沼町会の持田和夫会長(74)は「青少年の健全育成が原点。今後も地域のつながりを深めてもらいたい」とエールを送る。黒須孝房代表(72)は「50周年へ向け、時代に合わせてやっていきたい」と抱負を述べた。