建築士を養成する横浜日建工科専門学校=台町=は2月9日、関内ホールで「建築設計科卒業設計発表会」を開催した。

今回の発表会に向けては、地域交流センターをより多くの人に利用してもらうためのアイデアを考案。在校生や保護者、母校の教職員や就職先企業の担当者らが見守る中、27人が自身で設計を考案した建物のコンセプトをステージ上で発表した。また、会場には学生たちが自身で製作したそれぞれの建物の模型も展示された。

当日は、フットサル場やカラオケ、スポーツジムの機能を備える案や水をテーマにして施設中央に噴水を設置する案など、ユニークで精巧なアイデアが揃った。審査員や参加者の投票では、上位3作品を表彰。岩﨑芽留世さんが1位に輝いた。岩﨑さんは、グランピング施設のある地域交流センターを設計。「山梨県のグランピング場を参考に設計した。ガラス張りの外観などにこだわった」と振り返った。「入学当初は、設計図の書き方も分からなかったが2年間で大きく成長できた」と岩﨑さん。来年度は進級して建築士の資格取得を目指し、「将来は誰かの別荘を造ってみたい」と笑顔を見せた。