(公社)地域医療振興協会横須賀市立うわまち病院は2月8日、心臓病患者に向けたハイキング形式の運動療法と地域の清掃活動がSDGs推進の好事例として認められ、神奈川県の「みんなのSDGs賞」に選出された。2004年から同取組を行っている同院は、県内の医療機関で初めての受賞となった。

県は事業者からSDGsに関する活動を行う事業者を募集し、特に顕著な事例を表彰する「かながわみんなのSDGs」を実施し、啓発・普及を促している。

同院が取り組んでいるのは「心臓リハビリテーションハイキング」と「地域での清掃活動」。心臓病の患者と医師、看護師、理学療法士、事務職員など同院に勤める多職種のスタッフが協力して、市内の観光地を中心に約4Kmのコースを巡るもの。”ExerciseisMedicine.”(運動こそ薬)を合言葉に、適度な運動を楽しく行うことで患者の体力回復、再発防止を目指している。

ゴール地点では管理栄養士による栄養指導講座のほか清掃活動も行っており、「住み続けられるまちづくり」という観点で評価された。

同院の沼田裕一院長は「SDGsを目的に始めたものではないが、今回の受賞で患者と社会に貢献するこの取り組みの後押しをしてもらったと感じている」と喜びを語った。