富士山と酒匂川流域噴火と減災を考える会(幕内忠一会長)がこのほど「富士山等の噴火に伴う影響及び噴火物対策に関する対応指針」が書いた冊子を制作した。

同会は富士山の噴火がもたらした酒匂川流域の被害について調査し、流域住民や企業などの防災意識啓発に取り組んでいる市民組織。今回の冊子では1707年に起きた宝永噴火の被害をふまえ、富士山の噴火が起きたときに想定される鉄道や道路、電気、上下水道などの影響と対策について記載している。

幕内会長は「自然災害にも応用できるガイドラインとなっている。事後の対策ではないソフト・ハード面における事前の備えとしているので参考になれば」と話している。冊子は同会のホームページや南足柄市、大井町、松田町、開成町の各図書館で読むことができる。問い合わせは同会近藤さん【電話】090・4017・5233。