南足柄市は3月19日、「足柄三山」と名付けて観光客誘致に向けたプロモーションを展開している明神ヶ岳、金時山、矢倉岳の3つの山の魅力を描いた原画(たさききょうこさん制作)が完成したと発表した。今後、これをもとに絵はがきを作成する。

市は「足柄三山」について、ご当地Tシャツや山頂でのイベント等を企画するなどして「観光地」としての認知アップに努めている。その一環として、女性登山客やファミリー層にも親しんでもらおうと、たさきさんに3つの山をモチーフにした原画制作を依頼したもの。

たさきさんは小田原市・南足柄市で絵画教室を開いており、昨年10月の「足柄金太郎まつり花火大会」のポスター原画制作者でもある。今回の作品は、商工観光課が場面のイメージを考え、たさきさんに伝え制作したという。

眺望が人気の明神ヶ岳では、山頂から富士山を眺める家族。金太郎伝説が残る市域の最高峰の金時山では、頂上を目指す子どもたち。美しい山容で知られる矢倉岳では、山頂でサシバの渡りを見守る人たちがそれぞれ描かれている。ワンシーンに凝縮された山の魅力がやさしいタッチであたたかく表現されている。市は絵はがきのほか、ポスターやSNS、市ホームページなどでもこの原画を活用していく。

各3千枚作製

市は、3種類の原画を使った絵はがきをそれぞれ3千枚作製。これに伴い市は、観光客らに身近な場所で絵はがきを手に取ってもらえるよう設置する市内事業所等を募集する。設置する絵はがきは無料。問い合わせは市商工観光課【電話】0465・73・8031。