南足柄市は3月25日、市内の脱炭素化に取り組むことを目的とした「カーボンニュートラル・パートナーシップ協定」を14の事業者などと締結した。昨年2月に市内26の企業と結んだ協定に続くもの。

同市では2020年度に市内から排出された温室効果ガスが約45万トンあり、約7割が産業部門からと算出。脱炭素化は地域事業者との連携が不可欠であることから、同協定への賛同を呼び掛けている。

今回協定を締結したのは(株)アグサ、(社福)足柄緑の会、SBSフレイトサービス(株)小田原支店、NTN物流(株)物流部関東配送センター、(株)ガスネット、(株)下田組、積水ハウス(株)湘南支店、相陽工業(株)、大雄山駅前開発(株)、(株)野地電機、北勢運送(株)南足柄営業所、(株)まるだい運輸倉庫、南足柄衛生(有)、ヤマト運輸(株)足柄営業所。

締結式で加藤修平市長は「気候変動による自然災害が多発している近年、脱炭素の取組は世界共通の課題。南足柄市も行政と市民、企業が一体となり取り組みを展開している。連携の促進でカーボンニュートラルの実現を図りたい」と期待を語った。

市では脱炭素に関する先駆的な取り組みや事例、国や県などの支援施策等を事業者向けセミナーなどで情報提供し、事業者の脱炭素経営を支援。また協定締結事業者から取り組みの報告を定期的に受けて共有するなど、地域の脱炭素化を推進していく。