地域に暮らす災害時要援護者と日頃からどのように関係を築いたらよいか――。鶴見区がこのほど、区内の自治会・町内会が実際に行っている取組みなどをまとめたアイデア集を作成した。

鶴見区では災害時要援護者の名簿を作成し、協定を結んだ自治会・町内会や民生委員に提供。地域の見守り活動に活かしてもらっている。提供を受けた自治会は個人情報保護の研修を受けたうえで管理、活用をしているが、「個人情報の扱いが難しい」「担い手がいない」「訪問しても断られる」などの課題を抱える自治会が多かった。

そこで作成した今回のパンフレット。区内で要援護者の見守り活動を行う4つの自治会・町内会の取組みを紹介し、各地域で活かしてもらうことを目指している。

内容はテーマごとに分けられ、名簿の活用法や見守り・訪問体制づくり、訪問時のポイント、安全な名簿の管理方法などについて各自治会の取組みを紹介。それぞれが工夫しているポイントがイラストを交えて分かりやすくまとめられている。区の担当者は「いざという時のために大切なのが日頃からの見守りと情報把握。紹介した自治会の取組みを参考に、それぞれの地域の実情に合わせた取組みを実施するきっかけにしていただけたら」と話している。

パンフレットと合わせて訪問時に活用できるチラシも作成。ともに区役所HPからダウンロードできる。(問)鶴見区高齢・障害支援課【電話】045・510・1768