入船小学校の旧5年1組の児童たちが地元のまちを調べてまとめた成果が、JR鶴見線の鶴見駅構内に3月末まで掲示された。実際に鶴見線に乗車して各駅の特徴や歴史なども取材。駅の利用客らの関心を集めた。

この取組みは、同クラスの児童たちが昨年度の総合的な学習の時間に取り組んだもの。社会科の授業で京浜工業地帯について学び、同校周辺が埋め立て地として発展したこと、鶴見線が大きな役割を担ってきたことなどに興味を持ち、歴史や特徴を調べることにした。

児童たちは「地域」「京浜工業地帯」「鶴見線」の3チームに分かれて調査を開始。地域チームは学校周辺の沖縄タウンの歴史などを調べ、周辺の入船公園や寛政中学校についても話を聞き魅力を発信。

京浜工業地帯チームはAGC(株)や味の素(株)など近隣の工場を見学したほか、埋立て地として開発されてきた歴史などを本やインターネットを使い調査した。

そして、鶴見線のチームはJR鶴見線の職員による出前授業を受け、同校の最寄り駅である浅野駅の駅名が、鶴見・川崎地区の埋め立て事業を手掛け、鶴見線の前身となる鶴見臨港鉄道を設立した浅野総一郎に因んで名付けられたことなどを学んだ。また、実際に鶴見線に乗って各駅を巡った際には、「海芝浦駅で海が目の前に広がる景色に感動した」などの感想を抱きながら、各駅の魅力や歴史を調べていった。

そして、各班が調べてきた結果を年度末にレポートとして大きな模造紙に作成。20枚にもおよぶ大作で、鶴見線鶴見駅の構内に掲示された。

同クラスの横山明愛さんは「全員で頑張って調べることができたので、多くの人に地域の魅力を知ってもらえたら嬉しい」と笑顔で語った。