関東学院中学高校=南区=のオーケストラ部による演奏会が3月23日、聖隷横浜病院(大内基史病院長)=岩井町=で行われた。美空ひばりさん、ゆずなど、横浜出身のアーティストの曲を中心に演奏し、患者や病院職員を元気付けていた。

同院は住民との交流を目的とした「ふれあいフェスタ」のほか、横浜富士見丘学園=旭区=の吹奏楽部による演奏会などを企画し、地域の盛り上げ役を担ってきた。しかし、コロナ禍の影響もあり、これらのイベントは2019年以降は取り止めている。

こうした状況を変えたのが関東学院。同校のインターアクト部がコロナ禍と最前線で闘う病院職員を元気付ける寄せ書きを寄贈するなど、以前から交流が続く。オーケストラ部は「ライブなどに行くのが難しい人に音楽を届けたい」と考え、同院に演奏会の開催を提案して実現した。

当日はオーケストラ部の高校生26人が「川の流れのように」「栄光の架橋」「上を向いて歩こう」など、気持ちが前向きになる6曲を演奏。演奏を聴いた患者や医師から大きな拍手が送られた。

演奏会後、大内病院長は「生徒さんの演奏が患者さんや病院職員の励みになりました。ありがとうございました」などとあいさつした。オーケストラ部の顧問、繁下拓也教諭は「コロナ禍で発表の場が限られていた部員たちにとって貴重な機会になりました」と話し、患者や病院職員に感謝の気持ちを伝えていた。