川崎市内で唯一、酪農を手掛ける「福田牧場」(高津区新作)のミルクを使用したソフトクリームが4月6日から大型農産物直売所セレサモス宮前店などで販売を開始した。

福田牧場は住宅街にあり、現在は牛13頭を飼育し生乳を出荷。ポニーやヒツジなどを飼育し保育園や幼稚園で移動動物園を展開している。

セレサモスを運営するJAセレサ川崎では、酪農や牧場を地域住民に身近に感じてもらおうと、同牧場と初めてのコラボレーション事業を企画。販売する「福田牧場プレミアムソフト」(税込380円)は、ミルクの新鮮で濃厚な味わいを楽しめる一品。搾乳したミルクを別の牧場で加工し、宮前店と麻生店において期間限定で販売しています。牧場主の福田努さんによると、普段は同牧場の乳製品は販売していないとのこと。

取材当日、ソフトクリームをほおばっていた、市内に住む小学4年男児、1年女児のきょうだいは「ふつうのアイスより甘くておいしい」と揃ってコメント。福田さんは「親子でも大人だけでも食べてくれてうれしい。牛の状態も丁度良いので美味しいと思う」と笑顔を見せた。宮前店では最初の土・日で534個を販売し、人気も上々といった様子。この販売初日を記念し、ヤギの親子の公開イベントも行われ、最初は怖がっていた子どもたちも、回数を重ねると「どうぞ」とキャベツやニンジンをあげるように。動物とのひとときを楽しんでいた。