八王子市内にある放課後等デイサービスの20施設が参加する「第1回放課後等デイサービス合同運動会in八王子」が、4月4日に台町の富士森体育館で初開催された。

障害や発達に特性のある子どもをサポートする通所施設。通っている子どもたちはコミュニケーションが苦手だったり、精神的な苦労を抱えることもあるなど、その特性のために遊びや運動をする機会が少ないという課題があった。運動会はこの不足を補うことを目的に、市内の放課後デイ事業者らが運営委員会を立ち上げ企画。運動会を通じて、施設に通う子どもや保護者、職員の交流を深め、出会った人との「一期一会」を大切にすることを目指した。

また個々の発達状況や身体の状態に関わらず誰もが気軽に楽しめる「アダプテッド(適応)スポーツ」の実現を掲げ、選手に付き添いを認めるなど各競技のルールや道具を工夫して行われた。

継続に意欲

運動会当日は、放課後デイに通う児童約250人と保護者や施設職員ら約100人が参加。選手宣誓やラジオ体操の後、玉入れやボール運び、障害物競走などの競技に元気いっぱいに取り組んだ。フィナーレの代表者リレーでは、一生懸命に走る選手たちに自然と拍手と歓声が沸き起こった。運営委員会は「笑顔と感動がいっぱいの運動会になり、子どもたちが楽しそうに参加している姿をたくさん見ることができた」と振り返り、「今後はより内容や規模を広げて、子どもたちの元気な姿で八王子の地域活性化にもつながる永続的なイベントにしていきたい」と展望を語った。