東京八王子西ロータリークラブ(神辺和幸会長)が3月11日、タイの学校に4基の浄水器を寄付した。友交クラブのあるRI3350地区バンコク都ノンケーム市に会員8人で訪れ、現地で贈呈式を行った。

訪れた地域の水環境は、土壌汚染や古い水道管などが原因となり不衛生で石灰が混じった劣悪な水質。白く濁った水を飲料や給食に使用せざるを得ない状況にあった。子どもたちは慢性的な下痢や腹痛に悩まされ、時には命を落とす場合もあったという。

この事業は2019―20年度に開始し今年で5年目。これまでに約20基の浄水器を寄付してきた。水環境を改善すべき地域にある同国の学校に設置することで、子どもだけでなく、その保護者や地域の水環境を改善する狙いがある。今年は設置する4校のうち、「SaengPrathipRatBamrungSchool」(生徒数417人)、「SombunSatPhatthanaSchool」(生徒数144人)の2校を見学。4歳から12歳の子どもが在籍する各校で、心温まる歓迎を受けた。

神辺会長は「現地からの期待と手応えを感じる。このプロジェクトは、未来を担う子どもたちのための国を超えた地球規模の国際奉仕。国際奉仕団体らしい事業なので、今後も継続していきたい」と話した。