「2月ごろに業者が剪定をしたので、今年は見た目の華やかさが例年より劣る。なぜ花が咲く直前に実施したのか」と地元住民が疑問を抱いたのは、田村16号線沿いの桜並木だ。

そこで本紙は、理由を探るべく、道路や街路樹の損傷箇所の補修工事を担当する平塚市道路管理課に取材した。

負担軽減のため冬季に実施

桜に限らず、樹木の剪定は病害虫を予防するために重要な作業だ。一方で同課によると、「桜の木はデリケートなので、剪定をすると木を弱らせてしまう可能性がある。気温が低い冬に行うと負担が少ないので、今年は2月ごろに実施した」と話す。また、「花見シーズンの直前に桜の花が少なくなると市民が落胆してしまうので、ある程度枝を残した」と同課。

今年より小規模だったものの、前回、同桜並木の剪定が行われたのは約6年前。同課は「桜を守るため頻繁に剪定ができない。市内を見回る際に目視で確認し、必要な場合に実施する」と話す。市内の道路上にある他の桜並木も、適切な時期を迎えると剪定されることになるという。