小学6年生から中学1年生で構成される少年硬式野球チーム「湘南リーグ平塚リトル」(市川正雄会長)が、4月6日から埼玉県で開催されたミズノ杯春季関東選手権大会で準優勝を果たした。初戦は大会初の完全試合を達成し、夏の大会への弾みをつけた。

神奈川、東京、北関東、東関東の4連盟から10チームが参加した同大会。県大会を優勝し、第1代表としてシードで出場した平塚リトルは、2回戦で東京のチームと対戦した。初回に相手チームのエラーから1得点すると、その後は浦野千輝(かずき)投手が相手打陣を完封し1対0で勝利。四球、死球含め1人もランナーを出さない大会史上初の完全試合を成し遂げた。達成の直前は会場が静まり返ったという。浦野選手は「最高の結果。エースとしての重責を果たせてうれしい」と振り返る。

埼玉のチームと対戦した3回戦では、先取点をあげられたものの、キャプテンの黒木湊選手が好投し、木須創一朗選手の守備が光る。攻撃でも水口奏翔(かなと)選手が3安打を放つなど打線が爆発し、9対2の快勝を収めた。

決勝戦では千葉のチームと対戦。序盤は互角の戦いを見せるも、守備の乱れが続き15対2で優勝を逃した。

今夏で卒団するキャプテンの黒木選手は、「2回戦でほぼ完投し、結果を出せたのは大きな自信になった。次の夏こそ優勝したい」と話した。本庄潤之介監督は「長く監督をしているが関東大会で完全試合は初めて。守りのチームである強みを生かして夏は全国優勝を目指したい」と語った。