けやき会館(富士見)で4月13日、地区内のロータリークラブ(RC)会員が集う一大イベント「IntercityMeeting(IM)」が開催された。今回は相模原グリーンRCがホストクラブとして企画・運営を担い、「全員参加型のIM」を実現させ大盛況となった。

12クラブが一堂に

RCは世界各国で組織されており、国内だけでも2000以上のクラブが活動している。IMとは、地域ごとに分けられたグループに属する複数のクラブが一堂に会するイベントで、主に情報共有や会員同士の親睦を目的として開催される。

今回、「第2780地区第5ABグループ」のIMには、ホストを務めた相模原グリーンRCのほか、▽相模原RC▽相模原東RC▽相模原南RC▽相模原西RC▽津久井中央RC▽相模原橋本RC▽相模原柴胡RC▽相模原中RC▽相模原ニューシティRC▽相模原かめりあRC▽相模原おださがRC――の計12クラブから、約200人の会員が参加した。

あいさつに立った関根正司会長は「より深く交流する場ができないかと、知恵を出し合って本日を迎えた。闊達な意見交換の場として、熱く熱く語り合って進めていただければ」と話し、参加者を歓迎した。

全員参加で対話を

相模原グリーンRCは今回の開催に向け、「グループを横断した全員参加型のIMにしたい」と目標を定めた。従来のIMでは講師を招いての講演会やパネルディスカッションが行われるケースが多かったが、「それでは一方通行になってしまう。会員同士の活発な情報共有の場にしたい」と改善を図った。

「前向きなヒントに」

そこで企画したのは、「ロータリーを熱く語ろう!」をテーマとしたテーブルディスカッションだ。IM実行委員長を務めた村田崇さんは「グリーンRCの今年のテーマは『故きを温ねて新しきを知る』。活動について話し合い、原点である自分のクラブにそれぞれ持ち帰って、前向きなヒントにしてほしい」と、企画に込めた思いを語る。20のテーブルに各クラブの会員を1〜2人ずつ配置し、「社会奉仕」「青少年奉仕」「親睦活動」「クラブの特徴」の4つの議題を割り当て、それぞれ話し合った。

所属クラブでの活動を紹介したり、奉仕活動にまつわる課題意識を共有したりと、クラブの垣根を越えた活発な議論が行われた。時には談笑し、多方面に話を膨らませながら交流を深めていた。

ディスカッション後の発表では、「RCには、他団体が活動の中で困っている部分を助ける役割がある」「RCの卓話に地域の人を招き、必要とされることを理解したい」などといった意見が挙がった。また、「いかにクラブ内の年齢差を埋め、親睦を図るかが大切。毎週の例会にこそ親睦の芽がある」「クラブの中で役割を決め、責任を持たせる必要がある」など、クラブをより良くするためのさまざまな案も提示された。「今日の話を自分のクラブで共有し今後に活かしたい」といった感想も聞かれた。

第2部では、アトラクションとしてeスポーツが行われた。各クラブの代表者が「太鼓の達人」で競い合い、会場は大いに盛り上がった。

イベントの締めくくりは、参加者が手をつなぎ、大きな輪になって歌う「手に手つないで」。閉会のあいさつでは、村田実行委員長が「ロータリアンは全員フラット。この場にいる皆さんのおかげでIMが成功した」と感謝を述べ、大盛況の中幕を閉じた。