施設の老朽化などにより、2022年10月から改修工事のために休館していたシンコースポーツ神奈川県立武道館(港北区)が4月20日、再オープンした。

当日は記念式典や奉祝演武会が行われ、多くの関係者が施設の再開を祝った。

同館は、柔道場・剣道場・弓道場などを備えた県立の武道場として1982年に開館した。現在は、県の武道連絡協議会に加盟する武道10団体だけでなく、書道やヨガ教室などにも使用されている。

オープンから40年以上経ち、館内の床や壁、水回りなどの劣化や、昨今の気温上昇を鑑み、夏場の熱中症対策を必要とし、一昨年から大規模修繕工事を実施。各道場への空調設備等の設置や、トイレの改修、照明機器のLED化などのほか、床板や畳も新しいものに張り替えた=上写真。

また再開を記念し、県を代表する柔道家・山下泰裕氏の金メダル(レプリカ)と剣道家・宮崎正裕氏の優勝杯が常設展示されることとなった。弓道を嗜む川崎市在住の男性(77)は「冬は寒く、夏は暑すぎて大変だった。これから楽しみ」と改修を喜び、同館の鈴木博館長は「利用者から『待ってました』と喜ばれた。日本庭園風の表庭や中庭も見所です。武道に関わりのない人にも気軽に来館してほしい」と呼び掛けた。