川崎河川漁業協同組合(竹仲密昭組合長)が4月24日、宇奈根付近で、アユの稚魚約2万匹を多摩川に放流した。

これは、同組合が手掛ける増殖事業の一環として、毎年4月にアユの放流を行うもの。今年も県の「内水面種苗生産施設」(相模原市)で養殖された稚アユを積んだトラックが午前11時すぎに宇奈根の河川敷に到着すると、組合員らは手慣れた様子で放流する準備に着手。ホースから勢いよく放流される稚魚を見守った。

例年、放流される稚魚は体長7cmほどのものが多いがこの日のアユは良型(14cmサイズ)が中心。釣り解禁日の6月1日には約20cmほどに成長する見込みだという。

遡上数、回復基調に

同組合によると多摩川のアユは「令和元年東日本台風」の影響で一時、遡上数が激減したが年を追うごとに回復基調との事。竹仲組合長は「今年も稚魚の放流でより一層、活気が取り戻せられたら」と話していた。

多摩川でのアユ釣りは基本的に「コロガシ」という手法が主流で、楽しむためには市内の釣具店などで販売されている「遊漁券」が必要。ウェブサイトでの事前購入、現地購入もできる(詳細問合せは【電話】044・811・5127)。