「生田緑地ばら苑ボランティア会」(小松愛会長)は、記念誌を作成する費用などを集めるためにクラウドファンディング(CF/インターネットを通じた資金調達)に挑戦する。

同苑は小田急向ヶ丘遊園の閉園により、2002年から川崎市が維持管理を引き継いだ。当時から多くのボランティアに支えられていることが特徴だ。開苑期間中には、ボランティアが入場者を案内する姿もある。

トークショーも

同会の会員は約140人。同苑のバラの育成管理などを行っている。初期のメンバーの減少もあり、今までの歩みをまとめようと、このほど記念誌作成を決意した。

記念誌にはばら苑の魅力や課題、バラの楽しみ方などを盛り込む予定。約800種のバラを写真付きで紹介したりばら苑に関わった人たちの寄稿文を掲載したりする構想もある。秋の一般開放の時期にバラの有識者を招いたトークショーも企画中。その場などで記念誌を配布する予定という。

寄付額によって、ドライフラワーで作るバラのブーケワークショップに参加できるなど、さまざまな特典も用意する。

小松会長は「初めての挑戦。多くの方の協力を得て、良いものを作りたい」と思いを述べた。記念誌を担当する森沢万里子さんは「ボランティアの歩みを知ってもらえたら」と意気込む。

CFサイトのCAMPFIRE内「生田緑地ばら苑」で検索すると、プロジェクトページにアクセス可。5月8日開始予定、6月10日頃終了。目標金額は30万円。CFの問い合わせは小松会長【携帯電話】090・7833・3153。12年頃までにばら苑内で撮影された写真の提供も呼びかけている。