川崎市の課題を女性の視点で解決しようと、市議会の女性議員16人が4月25日、「女性議員ネットワーク会議」を発足させた。育児や介護などを理由にした委員会でのオンライン出席ができるよう議論を深め、政策提案につなげたい考え。

現在、川崎市議会議員60人のうち、女性議員は16人。ネットワークには有志ながら、自民、みらい、公明、共産、あしたの川崎・日本維新の会、無所属の全議員が参加した。総会で会長に選出された山田瑛理氏(自民)が「川崎市は人口155万人になり、今年は市制100周年を迎える。今まで以上に多様な対応をしていかねばならない」とあいさつした。

子育て世代の議員が多いことなどから、オンライン開催の拡大をテーマに据えた。現在、市議会では新型コロナのまん延と大規模災害の場合に限り、オンライン開催が認められている。育児や介護のほか、骨折などを理由にした出席拡大の実現に向けて今後、勉強会を開催する。オンライン開催を先駆的に取り組む大阪府議会との意見交換や川崎に本社を構え、テレワークを進める富士通の視察を計画。7月下旬に青木功雄議長への政策提案を目指す。

テーマの検討材料にはこのほか、困窮女性へのあるべき支援や災害時の避難所運営での女性の視点を取り入れることなども挙げる。

会長以外の選出役員は次の通り(敬称略/カッコ内は会派名)。副会長=井口真美(共産)▽事務局長=木庭理香子(みらい)▽事務局次長=河野ゆかり(公明)▽会計幹事=仁平克枝(あしたの川崎・日本維新の会)