多摩川下流にあたる丸子橋下の河川敷で4月14日、アユの放流が行われた。企画したのは川崎河川漁業協同組合。

アユを養殖する「厚木あゆ種苗センター」からトラックで届けられた稚魚は、約100kgでおよそ1万匹。中原区子ども会連合会らも協力し、親子連れなどでにぎわいをみせた。

多摩川で育つアユは春に奥多摩に向かって遡上(そじょう)し、秋に二子橋付近で産卵、冬は羽田近くの下流で過ごし、再び上流を目指すという。同組合理事の栗島亮一さん(68)は「気候が暖かくなり天然アユの遡上が多くなっている。昨年は208万尾の遡上があり、今年はやや少なめだが200万尾ほどを期待したい」と話す。同組合では今後も県内産アユの放流にこだわって活動していくとしている。