高山松太郎伊勢原市長(74)は5月2日、市役所で会見を行い、任期満了に伴う市長選(9月15日告示、22日投開票)に出馬せず、政界からも引退する意向を表明した。

会見で高山市長は「市議会議員から33年。年齢を考慮し、次の世代の人にバトンタッチをしようと決断した」と話し、「政治家というのは、やる気だと思っている。厳しい財政の続く伊勢原だが、2年目に入った第6次総合計画、北口の再開発、小田急の総合車両所、インター周辺整備などをしっかり理解し、引き継いでくれる人」とし、現時点では萩原鉄也氏(57)を後継に指名、一定の支援をしていくと述べた。

高山市長は「福祉や教育など都市間競争にもまれ辛いこともあったが、常に10万人市民の命を預かることからの解放感はある。後援会の方々や市民、職員など周りのみなさんへの感謝しかない。いい人に恵まれた」と振り返った。

高山氏は1950年伊勢原市白根生まれ。県立平塚農業高校卒。91年から4期連続で市議会議員を務め、県議会議員を経て2012年の市長選で現職を破り初当選し、3期目。

9月22日投開票の市長選挙には、飲食店経営の阪本純太郎氏(48)と市議会議員の萩原氏の2人が立候補を表明している。(5月3日起稿)