鎌倉市は5月10日、ゴールデンウィーク期間中(4月27日〜5月6日)の市内観光客について、「来訪が分散化され、極端な混雑が生じなかった」と発表した。

新型コロナウイルスの5類移行後、初めて迎えた今年のゴールデンウィークは、休日が前半3日、後半4日に分かれたことで観光客の来訪が分散した。(株)NTTドコモのモバイル空間統計によると、鎌倉駅周辺の混雑ピークは5月3日午後2時頃で昨年比約1・2倍。鎌倉駅の乗降客数はJRが昨年並みで、江ノ電が昨年より約1割減だった。松尾崇市長は、「観光客が分散したことで、スムーズに観光を楽しんでもらえたのでは」と振り返った。

期間中の混雑対策として市は、多言語ボランティアを延べ36人配置し、4096人の観光客を案内。また鎌倉駅西口では案内マップを配布し、鎌倉〜長谷間の徒歩移動を促した。なお、江ノ電が5月3〜5日に鎌倉駅西口改札で想定していた「沿線住民等の優先入場」は、極端な混雑がなく実施しなかった。