小田原市城山の城源寺でこのほど、開山上人700回忌特別企画として無声映画の上映会が行われた。約100年前に無声映画の上映を行っていた同寺。当時の第39世住職の兄(古林貞二氏)が原作・脚色で、晩年小田原に住んでいた内田吐夢氏が監督した作品『少年美談清き心』の上映を、神戸映画資料館の協力で実現させた。

会場には満席に近い約60人が訪れた。活動写真弁士の山崎バニラさんが、独特の声と大正琴で映像にセリフと音を付ける貴重なパフォーマンスを披露。来場者は釘付けになり、作品のコミカルな展開に会場は笑いに包まれていた。