座間市ひばりが丘の歯科医師、小林篤さん(55)が手掛けた紙芝居「がんばれ!カムンダーミュータンに負けるな」がベトナムで口腔衛生指導に役立てられている。

「カムンダー」は、小林さんが手掛けた虫歯予防の大切さを伝える絵本から誕生した5人戦隊のキャラクター。紙芝居は、座間市内の保育園や幼稚園で小児口腔衛生指導を実施している座間市歯科医師会職員が使用する教材として作製した。

職員の読み聞かせを楽し気にする子ども達の様子をSNSで発信したところ、ベトナムで歯科衛生士として活動する小園知佳(35)さんの目に留まり、紙芝居の提供依頼を受けた。

紙芝居は、歯ブラシを手にしたカムンダーが協力して口の中で繁殖する細菌(ミュータン)に立ち向かい、食後の歯磨きを習慣化させるストーリーに仕立てた。小園さんによると現地は予防に対する周知不足で、口腔衛生状態は悪いという。

小林さんは、笑顔で紙芝居を見る子ども達の写真に目を細め、「ベトナムの子ども達にも喜んでもらえて嬉しい。依頼があれば新作も用意したい」と話した。