奉仕団体らも協力

桜ヶ丘商店会連合会の三橋誠会長らは5月13日、多摩市役所を訪れ、地震被災地へ送る義援金35万円7670円を阿部裕行市長に手渡した。

義援金は、同会せいせき桜まつり実行委員会が4月に開いた第43回せいせき桜まつりで募金を行い集まったもの。

同まつりでは東日本大震災の被災地を応援する取り組みを毎年行っているが、元日に能登半島地震が発生し大きな被害が出たことから、能登半島被災地応援を掲げ、多摩市社会福祉協議会協力による石川県産品の販売や東京多摩ロータリークラブの協力のもと募金活動を行った。

同会場で「うまいもん屋台村」に出店した多摩市酒販組合、浪江焼きそば、多摩製菓調理専門学校、関戸自治会などから寄せられた義援金も合わせて、被災地に送ることにした。

石川県七尾市社会福祉協議会、輪島市朝市組合に送られ、日本赤十字社を通して台湾にも義援金が送られた。

また、同会が交流を続ける東日本大震災の被災地・福島県二本松市の「福島しあわせ運べるように合唱団」にも寄付する。桜まつりの実行委員長でもある三橋さんは「当日は大勢の方にご来場いただき、ご協力に感謝しています。まつりで募金をしていることが浸透してることを実感しました」と謝意を示した。

東京多摩ロータリークラブ幹事の小暮知則さんは「募金箱を抱えていると次々と募金してくれる人がいて、関心の高さに驚いた」と振り返り、多摩市社会福祉協議会常務理事兼事務局長の渡邊眞行さんは「七尾市社協の協力で能登から取り寄せた商品の売り上げが80万円にもなり、送金後にはたくさんのお礼が届いた」と話した。

阿部市長は「東日本大震災以降、毎年桜まつりで行っている震災支援の取り組みは大変すばらしい。これからもぜひ続けてほしい」と話していた。